いつもSCRAPのリアル脱出ゲームで遊んでいただいてありがとうございます。

今回SCRAPでは、「かくれ鬼の家からの脱出」と「Escape from The RED ROOM」の二公演において新システムを導入することになりましたのでご説明させていただきます。

これまでリアル脱出ゲームは、制限時間を設定してそこに間に合わなかったら脱出失敗、さらに引き続き強制的に解説を聞いていただくというシステムでした。これは、基本的に「一本の公演の中で、解説をすることで解けた人も解けなかった人も等しく満足していただく」という考えのものでした。しかし、上記二公演に関しては、追加の料金をお支払いただければ、10分間公演時間が延長になります。

延長料金は10分で800円です。上記二公演は、30分で1800円の公演では単純計算すると600円になるはずなので、割高です。しかし、私たちはこの10分には600円以上の価値があると考えています。

一つはこれまで決してできなかった「物語の時間を巻き戻すことができる」こと。基本的には一方通行で止まることなく流れている時間を巻き戻すためには、それ相応のリスクが必要です。通常の時間と同じ価格では、時間は巻き戻りません。

そしてもう一つ重要だと思っていることは、延長料金を800円にすることで、最初の30分の必死度が上がることです。これまでは「謎を解かないと脱出できない!」ということだけが謎を解く理由でしたが、そこに「謎を解かないと800円払わなくちゃいけない!」という実利的な必死さも付け足されます。この気持ちが、最初の30分間をより熱くさせてくれるのではないかと考えています。

誤解のないように言っておきますが、もちろんコンティニューするかしないかは、みなさんの気持ち次第です。コンティニューしない場合は、これまで同様解説がはじまって謎の答えを知ることができます。コンティニューする場合は、ささやかなヒントと10分間が与えられます。これまで同様のサービスに「コンティニューシステム」という選択肢が増えただけだと考えてください。

ちなみに、コンティニューせずに脱出できる確率は、これまでのアジト系リアル脱出ゲームと同じくらいになると思います。コンティニュー一回で脱出できる確率は30%くらいだと思われます。

新しい試みなので、どこまで普及するかわかりませんが、良ければ一度体験してみてください。あ、いや、もちろん30分で脱出成功していただくのが、一番良いのですが・・・。

ともあれ、この新システムとともに、リアル脱出ゲームを今後ともよろしくお願いいたします。

SCRAP代表 加藤隆生