リアル脱出ゲームが生まれてから10年経ちます。
月並みな言葉ですが、こんなに長く続くとはまったく思っていませんでした。
10年前に生まれた子どもは10年たつともう小学四年生ですよ。そろそろ分数とか勉強しだすころですよ。
そう考えると、とてつもなく長い時間が流れたなあと思います。
社長は「リアル脱出ゲームブームは今年で終わる！」と毎年予言していました。そして毎年その予言は外れました。
我々はただ作ることが好きで、遊びに来てくれる方々が喜んでくれることがうれしくて、夢中でリアル脱出ゲームを作り続けてきました。
会場を選び、日程を決め、金額を決め、予算を組み、コンセプトを作り、設定を作り、システムを作り、物語を作り、ポスターを作り、映像を作り、音楽を作り、謎を作り、照明を調整し、音響を調整し、導線を調整し、スタッフの言い回しを作り、スタッフの衣装を作り、室内の装飾し、店外の外装を考え、空調を気にし、キットをデザインし、フォトスポットを作り、キットの言葉を考え、司会の言葉を考え、アイテムを手配し、世界中にそれが行き届くように手配しました。
ただ、僕らが作りたいものを、僕らが願うクオリティで世の中に送り出すことだけをずっとやってきました。この10年間手を抜いたことなど一度もありません。
そしてこの10年間ずっとお客さんの数は増えていきました。

10年を振り返って、これはなかなかすごいことなんじゃないかと思っています。
そして10年を振り返ってみると、やはりこれはなかなかうれしいことだなあと思っています。

すごいことやうれしいことが起こったときはパーティーをしなくてはなりません。
しかもなるべく大きくて、なるべく楽しくて、なにが起こるかわからない不思議なパーティーを。
なぜなら、うれしいことが起こってニヤニヤしているのが我々だけだなんてもったいないからです。

どうか、この不思議な遊びの10才の誕生パーティーに遊びに来てお祝いしてください。
そして、この不思議な遊びを育てていただいた皆様に、我々からのお礼を伝えさせてください。

社員一同心からみなさまのお越しをお待ちしております。

SCRAP代表　加藤隆生