ここはどこだろう。ずっと昔にいた覚えがある。
そうだ。ここは小学校だ。しかし授業が行われる様子はない。
出ようとしても扉は開かない。閉じ込められてしまった。
部屋の中にはさまざまな暗号やアイテム。
周りを見渡すと見知らぬ男女。
みんなで協力してなんとかこの教室から脱出しなくてはならない。
東京リアル脱出ゲーム vol.1
廃校の教室からの脱出
謎を解かないと、ここから出られない!
会場:西新宿 芸能花伝舎
日時 :
2009年2月23日(月)~24日(火)
会場 :
西新宿 芸能花伝舎
イベント・レポート 「廃校の教室から脱出せよ ! !」
2009年2月23日(月)、24日(火)遂に開催した「廃校の教室からの脱出」。東京初進出のリアル脱出ゲームの模様をかいつまんでまとめてみました。僕自身、初めての経験で、当日までは不安いっぱい。始まったら、ミスの許されない現場の緊張感にどきどきしっぱなしでした。参加された方も参加できなかった方(すみません ! )もレポートを楽しんでください。
初の東京開催。チケットは完売、たくさんのお問い合わせを頂きました。本当にありがとうございます~。今回の会場は、西新宿のビル群の中にひっそりとたたずむ芸能花伝舎。芸術文化の発展に寄与することを目的に設立された廃校になった小学校を利用したイベント・スペース(普段は劇団の稽古や公演に使われています)。当日まで、カメラ、モニターやスクリーンの手配に追われてバタバタしながら、必ず面白いイベントにしようと何度も会場に足を運び会場スタッフの方々と打ち合わせに打ち合わせを重ねての開催です。 あわただしい前日の準備からリハーサル公演を終えて、いよいよ本番当日。客入れのBGMが流れる中続々と入場する参加者の皆さん。教室にはきれいに並べられた学校机、ビデオカメラ二台、大きなテレビ、黒板には暗号のような文字、宝箱、ロッカー、日本地図などなど怪しいグッズが盛りだくさん。参加者の皆さんがきょろきょろと教室内を見回す中、リアル脱出ゲームの考案者である加藤隆生さんがいかがわしいハットにびしっと決まったスーツでナビゲーターとして登場。 「あなたたちはこの部屋に閉じ込められました。いくつもの謎を解き明かし、最期の鍵を見つけなければここからでることはできません。制限時間は60分。ではスタートです。」
スタートと同時に、動き出す参加者の皆さん ! 普段脱出ゲームでなれているのか続々と見つかる暗号カード。第一の謎は日本地図を使ったもの。暗号を解いて日本地図に隠された三つの謎を解くと...ピロリロリン♪と正解音が鳴り、あきらかに怪しい教室前の巨大テレビがつきました ! ...するとテレビには足に怪我をして捕らえられた模様の男が一人。 そこで、突然の場内アナウンス。 「芸能花伝舎にお越しの皆様へ、ご注意とお知らせです。ただいま芸能花伝舎内に不審者が侵入したとの知らせが入りました。皆様の安全には万全を期しておりますが、念のためご注意ください。」途中捕らえられた男が不審者によって殺されそうになる困難を乗り越え、コマンド・カードでいくつかの指令を出すと兜、盾、剣がそろいます。すると、男はなんと勇者に変身。その武器で不審者と戦う勇者。勝利すると、倒された不審者の背中に暗号が...この暗号を解き、ある薬を調合すると更なる暗号が無関係と思われた警備員から。そして、どのチームも大変苦戦をしていた教室の机を使った謎を完成させると、勇者の座っていた椅子に最後の暗号が隠されていました。その最後の謎を解いて無事脱出となります。
そして最後には、脱出できた参加者も出来なかった参加者もみなさんで記念撮影。最初は統制がとれていないチームも後半に進むに連れていつの間にか一致団結。リーダー的存在になる人、数字を計算する人、ひたすらコマンド・カードで指示を出す人、一人別行動を続ける人等々、人間性が出るゲームなんですね。 こんな感じで、早足ではありますが、今回の「廃校の教室からの脱出」は無事成功、幕を閉じました。実は舞台裏では、様々な人間模様をこっそりと観察して楽しんでいました。でも、モニターから見る参加者の皆さんを見ていると、僕も参加者側になりたいなあと思いつつ裏方の作業に専念していましたー。
text by 池田義文
主催 : recommuni
企画製作 : SCRAP