おそろしく暑かった今年の夏も、もう終わりだろう。
そろそろ秋風も吹きはじめ、空もほんのり秋雲に…。
旅に出たくなるのは、そんなとき。
山や海への、計画どおりのレジャーより
さわやかな風に誘われるまま、
目的を決めず、ふらり電車に飛び乗る週末…。
この季節には、そんな気楽さがちょうどいい。
「そんな気楽さが、今、とても面白い旅になるよ」と、
教えてくれたのは、『SCRAP』の吉村さんだ。
街で話題の「福岡謎解きトレイン」を作った人、である。
この街を知らない、その吉村さんが、
この街をよく知る「Y氏」に出会い、
“化学反応”が、起こった!
電車にのって、謎を解くほどに、
この街をよく知る期間限定のリアル脱出ゲームだ。
それはそれは、じつに愉快な「街旅」で。
『福岡謎解きトレイン』を作った人、吉村さんと、
『Y氏は暇人』なんて珍名ブログで、
街の谷間に落っこちた“小ネタ”を自力調査する福岡在住の雑学王・Y氏。
この二人の化学反応の舞台裏を、思い切って聞いてみた。
あったらいいな、こんな電車。
私、地下鉄はすこし苦手なんですけど路面電車は大好きなんです。
適度なスピードで走ってくれるから、見ているだけで景色がだんだん変わっていくことを色濃く実感させてくれる。
天神~太宰府間なんて、たまに『旅人※』がやってくるんですから、電車の宝くじ感、たまんないですよ!
※西鉄の特急車8000系の1編成をラッピングした専用列車で、正面に大きく「旅人」と記してあるほか、車体側面には太宰府ゆかりのイラストが描かれている
車内には“おみくじ”もありますしね!
そうですよ!毎日ふつうに乗るモノに“毎日結果がかわるおみくじ”がインストールされているなんてスゴいです。
もっと世の中の電車がこんなふうに楽しくなればいいのに。
そういわれればそうですね。
あまり知られてないけど、ビアトレインとか西鉄電車にはそのほか企画乗車券が20種類くらいあるんですって。
この「謎解きトレイン」もそのひとつ。
電車の各駅にその周辺の古地図が見られるアプリもあればなあ。
昔の景色と今の景色を見比べるだけでもまあ楽しいですよね。
窓をスクリーンにプロジェクションマッピングでコラボする、とか。
いつかそんな夢のある電車が登場したら楽しいですね。
そしたら、また新たな街の再発見につながるし…。
吉村さん、今回の「謎解きトレイン」も、みなさん、やってみて後悔はしないですよね?
もちろん!街を歩く楽しみをすぐにわかってもらえるはずです。
それに、ふだんの謎解きだったら“謎を解いたら次へ行く”~そこでまた次の謎物語に出会う、という仕組みなんですよね。
たとえば次の駅では“ドラゴンに襲われた!”とか。だけど今回は「謎を解いてその場所の秘密を知る」という一定したルールにしているんです。
つまり、その場所、その場所が、その人たちにとって自分が発見した秘密の場所になったらいいな、と。
目的があって旅をするのではなく、とにかくふらふら歩いてみたところ、面白い人に出会って次の場所へ行くみたいな…
ガイドブック以外の旅の仕方を、一緒になったプレイヤー(参加者)たちと見つけられるとか。
そう、「謎解きだあ!」というより、ちょっと面白い旅に4時間出てみる、くらいの気持ちで。
「そこで出会う食べ物だったりを楽しみ、同じゲームをプレイしている仲間たちと関わりを持つことでアナタだけの4時間の旅を完成させてください」ってお伝えしたいです。
そのために私は“いいとこだけその装置、用意しました!”という気持ちなんです。
ぜひ、自分で、自分の旅を作って、そしてめいっぱい楽しんでください♪
本当にそうですね!今日はありがとうございました。
こちらこそ!せっかくですから、最後に、Yさんのブログをご紹介いたしますね♪