先日、お化け屋敷に行ったブログを書きました。
コチラ

で、ものすごい怖かったのに笑っちゃうくらい面白かったのですが、
なんであんなに怖くてビビってたのに感想は「あーおもしろかった」だったのか、という疑問が晴れたお話しします。


それは1月16日のこと。
「かくれ鬼の家からの脱出」を一緒に製作した五味弘文氏の特別講義が学習院女子大で開かれるということで行ってきました。
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タイトルは
「恐怖で集客する企画力」
100点満点なタイトルですね。


最初は、今まで五味さんが手掛けてこられたお化け屋敷の紹介を内部の写真とともに。
余談ですが、五味さんが一番最初にプロデュースされた「麿赤兒のパノラマ怪奇館」。
ビジュアルが丸尾末広さん、音楽がジョン・ゾーンさん、そして麿赤兒さん。
タイトルにそこはかとなく漂う江戸川乱歩感。
完璧ですね。ええ。
もっと早く生まれて大人の状態でこのお化け屋敷行きたかった。豪華。

閑話休題。
お化け屋敷は、「負荷をかけるエンターテイメント」です。
普通だったら、お化け屋敷で感じるような恐怖や不安は、何とかして免れたい、避けたいものであります。
が、なんでお化け屋敷を体験した人はみな「楽しかった」と言ったり、笑ったり、エンターテイメントとして成り立っているのか。
恐怖が楽しさに転換するのはなぜなのか。

それは、「緊張と緩和」に秘密があるそうです。

怖い雰囲気、音楽、そして「お化け屋敷にいる」という自覚によってお客様は常に緊張状態にあります。

いつ出てくるんだろう。
この扉が開いたら何かが出てくるかもしれない。
ああ絶対あの人形は動くんだ。

と、想像しながら進んでいきます。
ここで大事なのはお客様自身の想像力。
みんな、お化け屋敷が作りものであることを知っています。
子供でさえもきっと。
ここは人の手によって作られた怖さが演出された空間であり、出てくるのは作られた人形もしくは生きている人間という「安心・安全」と、お化け屋敷で感じる「恐怖・不安」という相反するものが同居できるのは、人間の想像力の賜物なんですねー。

で、満を持してお化けが出てきます。
ここで緊張は最高点に達します。 そしてお化けがハケると、緩和状態になりますね。
緊張からの解放です。

はい!
ここ!
ここですよ!
緊張が一気に緩和することで、さっきまでの恐怖、不安が笑いや楽しさに転換します。
いわば快感ですよ。
緊張すればするほど、抑圧されればされるほど、それが緩和した時の解放感、快感たるや。
ということですね。
私が「魔界からの恋文」から出てきたときに感じた、
「あーめっちゃ怖かったけど楽しかった!」っていうのはこういうことだったんだな。

実はこのお話は、アジトオブスクラップ浅草オープン記念で行った、弊社代表加藤と五味さんがお化け屋敷について語る伝説のUst「カトウの知らないお化け屋敷の世界」でもお二人がお話ししていたのでした。
(決してこの時のお話をちゃんと聞いていなかったわけでは無いよちゃんと聞いてたってば)
その時のお二人のツイートがこちら。
スクリーンショット 2016-01-30 21.43.47.png

今回の講義の中で五味さんは「負荷をかけるエンターテイメント」の例として、リアル脱出ゲームをあげてくださいました。
お化け屋敷での負荷が恐怖であれば、リアル脱出ゲームの負荷は謎です。
刻一刻と迫ってくるタイムリミット、立ちはだかる難解な謎。
その抑圧された状態が、謎か解けることにより緩和され、生まれる快感。
あるよねー。あるある。
リアル脱出ゲームにおいてとてもだいじなこと。

うん、一緒ですね。


うん


一緒。




お化け屋敷と一緒。



つ ま り

お化け屋敷×リアル脱出ゲーム「かくれ鬼の家からの脱出」は、
この世界における「2大負荷をかけるエンターテイメント」の
夢の共演!
奇跡のコラボレーション!

ということになりますね。
あら豪華。


かけられる負荷は2倍。
でもね、得られる快感も楽しさも、2倍なんです。

五味さんがストーリーもビジュアルも演出も全てに関わってくださっており、
そこに、加藤を筆頭にいろんなコンテンツを作ってきた弊社コンテンツチームが謎入れていくという作り方をしたので、
お化け屋敷としても、リアル脱出ゲームとしてもしっかり楽しめる、すごいゲームだと思うんです。

お化け屋敷は夏のもの、私もそう思っておりました。
でも今回五味さんがコンテンツを作る過程を間近で見て、実際に五味さんのお化け屋敷に行ってみて、そして五味さんがどうやってお化け屋敷を作るのかというお話をお聞きして。
確かにホラーなものは夏、というイメージが日本では根強いですが、
季節を問わず楽しめる、確立されたエンターテイメントだなとしみじみ思ったわけです。





ここでもうひとつ余談を。

弊社代表加藤は怖いのが非常に苦手です。
オープン前のテストプレイの時に、一番怖がっていたのが、
そう、加藤隆生でした。
内見をして物件を決め、五味さんと数え切れないほど打ち合わせをし、ストーリーと謎を何度もすり合わせ、何なら途中に出て来るあるテキストも加藤自身が書いていたのに。
いきなり「ひゃぁ」って叫ぶから何かと思ったら、
顔にスポットライトが少し当たったんですって。

そこかよーーーーーー!




何はともあれ、

敏腕お化け屋敷プロデューサー 五味弘文
五味さん.JPG

リアル脱出ゲームをこの世に生み出した男 加藤隆生
加藤さん.jpg

この2人が作ったかくれ鬼の家からの脱出。
面白くないわけないです。
おともだちと、恋人と、家族と、 是非遊びに来てくださいね。

お化け屋敷×リアル脱出ゲーム
かくれ鬼の家からの脱出
2・3・4月開催分絶賛発売中!
5月開催分 3月5日(土)12時〜 一般発売開始!


それでは、また。


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