さて、漫画モテキが映像化されて流行ってるわけですが、これだっておかしな現象だと思うんですよ。
学校ではイケてないしモテないしなんならイジめられたりシカトされたりしているわたし、だがしかし!君らのようなものにはわからないカルチャーにわたしはどっぷりハマっているゆえ友達いなくても彼女いなくても問題ないんですよ。というモテないぼんくらの駆け込み寺、すなわち言い訳。それがサブカルだったはずなんです。自分は絶対反町隆史や竹野内豊にはなれないけれど、みうらじゅんやリリーフランキーや松尾スズキにならなれんじゃねーか?ってことだったはずなんです。ま、ほんとはあのポジションの方が難しいですよね。なるの。
で、そのモテキで使われてる曲、ハイスタもイースタンもフラカンもゴイステもピーズもブルーハーツも最近のやつならかまってちゃんも、そしてなにより岡村ちゃんも、しょーもない人間が聴いてこそグッと来る音楽なんだ!と、わたしは思っております。岡村ちゃんなんてもうご本人がしょーもないんだから!学校や家では居心地悪いけど、音楽聴いてる時のオレは生きてるぜ!ロックンロールは鳴りやまないっ!みたいな主題の曲が多いわけで、それってリアが充してたら共感し得ない感情なはずなんです。
ところが実際はそういうバンドのライブって、リアの人たちが闊歩しとるわけですよ。暴れんぞダイブすんぞモッシュすんぞ盛り上がってくぞー!という目的の方々がはびこっておられるのですよ。
こちとら歌聴きに来てんスよ。ゴイステ当時の峯田くんも言ってくれたんスよ。
『オレはそうやってオイオイ叫んだりモッシュダイブしに来てるやつらのために歌ってんじゃねーのよ。そういうことできなくて声も出せなくて、隅っこの方でひっそり聴いてるやつら、そういうやつのために歌い続けたいのよ。』
みたいなことをズタズタの山形弁で。そんなんもう自分のことピンポイントで言ってくれてる!みたいな気持ちになるじゃないですか。もうグッズグズに泣くべき場面ですよね、ほんとなら。おい!聞いたか暴れたいだけのクズども!ちゃんと演奏も歌詞も聴きやがれ!と、いつもの斜め下からモノを見る感じで(あくまで脳内で)キレるべきタイミングですよ、いつもなら。ところがリアの人たちったら、こっちの感情おかまいなしで肩とか組んで来るではないですか。めっちゃ笑顔で。
あ、あれあれ?人と汗だくで肩組んでこんなにぶつかり合って肌触れあってもキモがられたりしないんだ?みんな楽しく受け入れてくれちゃうんだ?あ、え?コケたら助けてくれちゃうの?え、なになに?靴ひも直そうとしたら囲って守ってくれちゃうの?みたいな。ほんともう驚きの連続ですよ。
生きてていいんだ!
とすら思いましたよね、私。これを私は「エアジャムの奇跡」と呼びたいと思います。
地下民である私のような人間をリアの人たちが受け入れてくれる。という場面は実はさほど珍しいことではないのです。いい人って世の中にはたくさんいて、分け隔てなく地下民にも接しようとしていくれる人はたくさんいるのです。やっかいなのは我々地下民のATフィールドですよ。せっかく分け隔てなく接してくれた人を「私の中に入って来ないでぇぇ!」と、否応なく分け隔ててしまうのです。幼い頃から、やんちゃなクラスメイトがうっかり肩でも組んで来ようものなら、しゃがんでよけたりしたものです。だって肩組んでそのあと、どうすりゃいいかわかんないんだもん、近すぎるよ...と、またひとつ友人をつくるきっかけを失うのです。故に私のような人間がモッシュの波に自ら飲まれていくなんてことは、まさに奇跡的なできごとなのです。
今のAKBはこれの逆バージョン「秋葉原の革命」と呼んでみることにしましょう。
握手会とかライブとか行っても、今やいわゆるヲタっぽい人、圧倒的に少ないんです。かと言ってパン買いに行かす感じの人もそんなにいなくて、ごく普通に友達いそうな、もうお母さんが買って来た洋服なんてダサくて着てらんねーぜ。ライトオンで揃えるぜ!みたいなクラスの中間層の中高生が圧倒的多数なんですよ。
それでもAKBに「新横浜の惨劇」が起こらず、帰宅部も運動部もヤンキーも熱狂できているのは、ひとえにAKBの、中の人たち、がヲタ最優先の売り出し方をしてくれているからだと思うんです。モー娘。はお子様お茶の間に、Perfumeはオシャレ音楽好きに明らかにすり寄ったけれども、AKBは一般人をヲタ文化の方へ、密やかに細やかに巧妙に引き寄せて行ったんだと思うんですよ。
これに成功してるのってエヴァとAKB、そして思いっきり手前ミソですがリアル脱出ゲームもだ!と思うんです。
リアル脱出ゲームの中の人(つまり我々)なんてもう、完全に真っ黒な地下民ばっかですよ。会議中に「オシャレとは何か?」とか「パーティーとは?」みたいな話になると、お通夜みたいにしーんとしてるのに、パーティーの前に「コスプレ」と枕詞乗せた途端にケンケンガクガクの大論争大主張。そんな我々が作り上げたリアル脱出ゲームに、近頃じゃスケボー片手にアジトに来るお客さんとかいるんですよ?スケボーて。これってまさしく秋葉原の革命と同じ現象ですよ。オシャレにすり寄ることなくマニアックなことをいかにもオシャレに見せかけつつやってたらオシャレが釣れた!みたいな。これってとっても幸せなことだと思うんですよね。だってマニアもオシャレも背伸びせず楽しめているのだから。エヴァやAKBに負けないくらい、地下も地上もいっしょんなって楽しめる地下っぽいイベント。社がどう思ってるかはさておき、アジトオブスクラップはそんな場所になりたいのだな、とわたしは思います。
と、長々リアの人々へのネタミソネミみたいなことを書き連ねましたが
結局のところ何が言いたいのかっていうと「なんてたってアイドル」ってことです。
てなもんでSCRAPでもアイドルをプロデュースすることになりました!
生きていてよかったー。生きていてよかったー。生きていてよかったー。生きていてーよかったーー!
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★以下のような方はこの企画には向いていません。
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TEL/FAX:03-6276-0227
info@scrapmagazine.com
担当:加藤、蓮沼
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